社内勉強会

売れるLPの作り方

ホームページとの違いから、構成・デザイン・事前準備まで。
「なぜこう作るのか」を理解すれば、LPの見え方が変わります。

インサイトラボ
Part 1

LPの基礎知識

そもそもLPとは何か? ホームページと何が違うのか? なぜLPが必要なのか?

ホームページとLPの違い

ホームページ
  • 会社情報・事業紹介・採用などいろいろなリンクが載っている
  • メニューからどこにでも行ける
  • 目的が分散する → 行動に繋がりにくい
LP(ランディングページ)
  • 他のリンクが1つもない(ほぼない)
  • 上から下に読むだけの1枚ページ
  • 目的はたった1つ → 行動させる

LPには大きく2種類あります。

種類目的具体的なゴール
セールスLP販売商品購入・サービス申込み
リードLPリスト獲得メールアドレスやLINE登録。新規の見込み客と関係を築く第一歩

なぜLPが重要なのか

LPの良し悪しは、売上に直結します。売上の方程式で見てみましょう。

アクセス数 × 転換率(CVR) × LTV = 売上

LTV = 1人のお客さんが生涯でいくら使ってくれるか(リピート回数のようなもの)

転換率を上げるほうが、広告費を増やすよりずっと効率がいい

アクセス転換率広告費成果
現状1,0000.2%30万円2件
広告を増やす4,0000.2%120万円8件
LPを改善する1,0000.8%30万円8件
つまり

同じ成果を出すのに、広告費4倍(120万円)か、LPの転換率を改善するか。転換率を上げるほうが圧倒的にコスパがいいのがLPの価値です。

マーケティングファネルの中のLP

LPはマーケティング全体の中で、どこに位置するのか?

マーケティングファネル
SNS・広告・YouTube → LP → 関係性構築 → 販売ページ。LPは集客の「受け皿」。

SNS・広告・YouTubeなどで集めたアクセスを、LPという「受け皿」で受け止める。
ここでの転換率が悪いと、どれだけ集客しても売上に繋がりません。

ユーザーは「離脱する言い訳」を探している

ページを読んでいる人は、常に「やっぱやめよう」と思う理由を探しています。だからLPでは離脱されないように工夫することが最重要。読みにくい・分かりにくい・怪しいと思った瞬間に閉じられます。

Part 2

事前準備 — LPを作る前にやること

いきなりデザインに入らない。「誰に・何を・どう伝えるか」を先に決めるのが成功の鍵。

LP設計の正しい手順

LP設計の正しい手順
ターゲティング → ポジショニング → LP制作 → プロモーション。この順番を守る。

多くの人がいきなり「LPのデザイン」から始めてしまいますが、ターゲティングとポジショニングが先です。ここを間違えると、どんなにキレイなLPを作っても成果は出ません。

STEP 0: ターゲティング

99%の人が出す答え「30〜50代の女性」。これはターゲティングではありません。

なぜ絞れないのか

中小企業は336万社、歯科医院は6万8千院。仮に一人でコンサルをやるなら、全員は対応できません。だったら最もBESTなお客さんだけに集中するほうが、少ない広告費で高い反応率が出せます。

ターゲティングを絞る4ステップ

ターゲティング4ステップ
棚卸し → 精査 → 分類 → 絞る。BESTだけ残して、残りは切り捨てる。
1
棚卸し

自分の持つスキルや強み・情熱を棚卸し

2
精査

情熱があるか?評価されてるか?利益率は高いか?

3
分類

4つを満たす=BEST
1〜3つ=GOOD
0=BAD

4
絞る

BESTだけ残して、残りは切り捨てる

スキルに紐づけてBESTな商品だけに集中する

ターゲットがより明確になる → 少ない広告費で反応率を上げることができる。

STEP 1〜3: リサーチ

LP制作の前に、市場・顧客・競合の3つをリサーチする。

マーケットリサーチ
STEP 1: マーケットリサーチ。商品認知度のピラミッドで、市場のどこを狙うか判断する。

STEP 1: マーケットリサーチ

市場はどういう状況か? そもそもお客さんは自分のサービスを「解決策」として認識しているか? 商品認知度のピラミッドで現在地を把握します。

顧客リサーチ
STEP 2: 顧客リサーチ。優良顧客に直接話を聞きにいく。

STEP 2: 顧客リサーチ

競合リサーチ
STEP 3: 競合リサーチ。直接競合がいなければ、そのポジションで戦える。

STEP 3: 競合リサーチ

検索して出てくる直接競合を調べる。これといって強い競合が見つからなければ、そのポジションで長期間戦えるチャンス。

STEP 4: ポジショニング & コンセプト設計

見込み客との「コミュニケーションの質」を上げるために、自分の立ち位置を明確にする。

コンセプト設計
STEP 4: コンセプト設計。一言で自社のサービスを伝えるなら?

ポジショニングとは

あなたの商品と、見込み客の頭の中を繋ぐこと。「ぼんやりイメージ」で十分。見込み客がイメージできればOK。

例: 「キューバ」という国をなんて説明する? → 「カリブ海のホワイトって呼ばれている島」
こう言うだけで、コミュニケーションの時間が短縮される。これがポジショニング。

コンセプトは超重要

3秒でお客さんに内容をイメージできないとダメ。注目は資源です。限られた注目の中で一瞬で伝わるコンセプトが必要。

コンセプトのテンプレート

(ターゲット)のための (求める結果・ベネフィット)

例:
・40代のための健康プロテイン
・セラピストのための集客入門
・社長のための新規を呼べるランディングページ入門
・小麦粉を食べられない子供を持つ母親のための米粉パンの作り方

ネーミングが8割。お客さんはタイトルを見て買うか決めます。だからベネフィット(結果)を売る。顧客は結果を買っている。商品の特徴ではなく「どんな問題が解決されて、どんな結果が手に入るか」。

Part 3

LPの構成要素

売れるLPには「型」がある。要素の役割と並べ方を理解しよう。

LPの基本構成

LPの基本構成
LPの全体構成。ファーストビュー → 共感 → ベネフィット → 実績 → お客様の声 → 取引の流れ → FAQ → クロージング。
1
ファーストビュー

ヘッドライン + サブヘッド + キービジュアル + CTA + 社会的証明

2
共感

「こんなお悩みありませんか?」 悩みをストーリーで伝える

3
ベネフィット

このサービスで得られる「結果」を伝える

4
実績・実例

数値・メディア掲載・受賞歴など

5
お客様の声

直接お客さんやターゲットに悩みを聞いて載せる

6
取引の流れ

申し込みから利用までのステップ

7
FAQ

よくある質問で不安を先回りして解消

8
クロージング + CTA

最後の一押し。行動を促すボタン

ファーストビュー — 3秒で7割が決まる

ファーストビューの重要性
一番最初に目に止まる場所。大切な情報を瞬時に伝えて「行動を起こしてもらう」。3秒でユーザーはそのページの先を読むかどうか判断。7割はここで決まる。

キービジュアル

LPで一番重要な画像。一番先に目につくから何があるか瞬時に判断される。

キービジュアル
何を売るか・誰の顔か・イメージが瞬時に伝わる画像を。文字を読まなくても判断できる。
キービジュアル見せ方
1. 信頼性の写真 2. 共感の写真 3. 実際に使われている写真 4. 成功イメージ 5. 問題・課題イメージ

キービジュアルの5パターン

信頼性の写真・お客様の声
信頼性・権威性の写真 — お客様の声・実績数値
実際に使用されているリアル画像
実際に使用されているリアル画像
成功イメージ画像
成功イメージ画像 — 「こうなれる」を視覚で伝える
問題・課題イメージ画像
問題・課題イメージ画像 — 「これがつらいよね」を視覚で伝える

ヘッドライン

ファーストビューの中で、最も読まれるテキスト。ここで興味を引けなければ先は読まれません。

ヘッドラインに入れるべき要素

ヘッドライン
あなたにピッタリ… / 最新の情報… / 好奇心… / ポジティブ… / すぐに使える簡単な方法… / 信頼性
ヘッドライン例 ポジティブ
ポジティブ・好奇心を刺激するヘッドライン例
ヘッドライン例 最新情報
最新情報・すぐに使える方法のヘッドライン例

サブヘッド

サブヘッド
サブヘッド — ヘッドラインを補う情報を掲載する。「想い」が伝わる補助金申請書作成で平均採択率80%を実現。

ベネフィット

お客さんが手に入れる「結果」を伝える。商品の特徴ではなく、お客さんにとっての価値。

ベネフィット3種類
ベネフィットには3種類ある。
機能面のベネフィット

商品の特徴によって得られる便利さや効率の良さ。「使いやすい」「安い」「おいしい」「早い」など。

情緒面のベネフィット

手にすることでプラスの感情を得られること。「安心感」「充実感」「開放感」「高級感」など。

自己実現のベネフィット

手に入れることで自己表現や自己実現ができること。「自慢できる」「自分に自信を持てる」「こだわりを示せる」など。

社会的証明

基本的にインターネットは疑ってかかるもの。だから社会的証明は出せるだけ出す。それでもまだ疑っている人はいる。

自分で何を作り・買い・決めるかを自分で決められるのは5%。
残りの95%は他人の行動やおすすめを真似する人たち。
社会的証明 例
取引先のロゴ・笑顔のミーティング風景など
社会的証明 10種類
社会的証明10種類

社会的証明の10パターン

1. 具体的な数字6. メディア掲載・出版
2. 笑顔の写真7. 実績・受賞
3. Amazonランキング8. 信頼性
4. お客様の声9. 推薦
5. 企業ロゴ10. 人がすでに信頼しているところ
セミナー講師・著者の掲載
セミナー講師・著者の掲載
医師・白衣の掲載
医師・白衣の掲載
有名人の掲載
有名人の掲載
商品やオファーを見せる
商品やオファー(提案)を見せる — 商品や提案画像を掲載

CTA(Call To Action)

CTAは「行動を促すボタン」。ファーストビュー直下に置くのが鉄則。

CTA例
CTA(Call To Action)の実例。無料申し込みボタン・小冊子を申し込むなど、具体的なアクションを示す。

共感プロセス

共感プロセス
人は自分の悩みや欲求を、より具体的に表現してくれる人に解決策を求める。「こんな悩みありませんか?」をストーリーで伝える。

直接お客さんやターゲットに悩みを聞くのが大事。自分の想像ではなく、お客さんが実際に使う言葉で悩みを書く。これまでのお客さんとの会話がそのまま素材になります。

フォームの最適化

フォームの重要性
オンラインショップのカゴ落ち世界平均 69.82%。フォームの離脱率も同じくらい高い。
フォーム最適化
欲張らずに必要最低限。ページをクリックして入力させない。ページ内にフォームを置く。
Part 4

LPデザインの最適化

見た目を整えるだけではなく、「伝わる」「迷わせない」デザインに。

デザイン3原則

LPデザインの3原則
1. 選択と集中 / 2. 分かりやすくシンプルに / 3. 人の導線を理解して

1. 選択と集中 — 1メッセージ・1商品・1CTA

選択と集中
LPを作る時に情報を詰め込んでしまう… 基本は「1つのLPにメッセージは1つ、売る商品も1つ、CTAも基本的に1つ」。
シンプルなデザインのお手本
お手本: Appleのようなシンプルで明確なデザイン
ダイレクト出版もシンプル
ダイレクト出版もとてもシンプル。情報が整理されている。

2. 分かりやすくシンプルに

Don't Make Me Think
「ユーザーに考えさせてはいけない」— WEBのユーザーは注意が散漫。迷ったら離脱する。時間がかかっても離脱する。
明確さは巧みな説得力に勝る
「明確さ」は巧みな説得力に勝る。大抵のページはぐちゃぐちゃ。文字、色、文章、ボタンなどとにかく分かりやすく。
よくある失敗

無駄な色が多い、リンク先が多い、説明や写真が多すぎる。分かりやすさは、おしゃれさより大事。

色のルール

配色は「6:3:1」の法則

配色6:3:1の法則
LP全体で使う色は3色まで。ベースカラー 6 : メインカラー 3 : アクセントカラー 1

CTAボタンは反対色(補色)を使う

CTAボタンは反対色
メインカラーの反対色をCTAボタンに使えば、自然と目立つ。

色が人に与える印象

色が人に与える印象
赤 = 金融・情熱・食品 / 青 = 安定・信頼・知的 / 緑 = 健康・安全・自然 / 黄 = 活発・軽快 など

文字のルール

文字は3種類まで
文字も基本3種類まで。1. フォントの種類 2. フォントの大きさ 3. 文字間。バランスを見て作る。

3. 人の導線を理解する

人がページをどう見るかには「型」がある。それに合わせて情報を配置する。

グーテンベルク・ダイヤグラム
グーテンベルク・ダイヤグラム — テキストなど等価に配置された同質の情報を見る時、一般的に視線の動きが表れるパターン。左上から右下へ。
Z型パターン
Z型パターン — 一番先に見て欲しいヘッドラインから、メールアドレス記入、動画がもらえるという流れを作っている。

LPは自分で作れる時代

LP制作ツール
ツールが発展してきてLP(ランディングページ)は専門業者に依頼しなくても、ここまで簡単に作れるようになってきた。

ブログ、ワードプレス、SaaS系、Canva、ペライチ、インスタグラム、フレンドフォン… そしてChatGPT、画像生成AIツールの登場。

大事なのは「ツール」ではなく「構造の理解」

どんなツールを使うにしても、今日学んだ「なぜこう作るのか」という構造を理解していれば、成果の出るLPが作れます。ツールは変わっても、人の行動心理は変わりません。

LPは「キレイなページ」を作ることではなく
「お客さんに行動してもらう」ためのページを作ること

まとめ

テーマポイント
HPとLPの違いLPは1ページ = 1ゴール。他のリンクを置かない
売上の方程式アクセス数 × 転換率 × LTV。転換率を上げるのが最もコスパがいい
事前準備ターゲティング → リサーチ → ポジショニング → コンセプト。いきなりデザインしない
コンセプト3秒でイメージできるか。ネーミングが8割。ベネフィット(結果)を売る
ファーストビュー3秒で7割が決まる。キービジュアル + ヘッドライン + CTA
社会的証明出せるだけ出す。95%の人は他人の行動を真似する
デザイン3原則1. 選択と集中(1メッセージ) 2. シンプルに 3. 導線を理解
配色3色まで(6:3:1)。CTAは反対色で目立たせる